おふくの日々のできごとや、はみ出しナースのつぶやきを綴っています。ときどき、猫さんの写真も掲載。
なちゅは愛媛の「ひとにやさしいケア教室~寝返りとオムツ交換~」を開催したので報告します。
ベッド上でのオムツ交換にフォーカスした実技の講座で、①「シートを使うと本人も介助者もこんなに楽なんだ!」と実感してもらう ②“排泄物の処理”ではなく”排泄ケア”としての「オムツ交換」について、体験を通して考えてもらう ③今回の教室での気づきや学びを、誰かに伝えてもらう これらを目標に取り組みました。
各回3名という少人数での実技教室は、それはもう楽しく充実した時間でした。ありがとうございました!
参加してくださったのは、在宅(訪問)や病院で働いている介護、看護、リハビリ職の皆さんでした。
オムツ交換に入る前の準備として、次のポイントをおさえました。
①ベッド周辺の環境整備(ベッドの高さを介助者に合わせたり、動きの妨げになる物がないかチェックしたりする)
②介助者の腰痛予防のために、できるだけ不良姿勢をとらない工夫(支持基底面を広げたり、身体の向きを変えたり、こまめに動いたりする)
③介助する人・される人、双方にやさしい介助法(力任せではなく、自然な動き・重さの移動を使って寝返りを介助する)
④シートの敷き込み、横移動、上方移動、抜き取りの方法
オムツ交換の実技では、寝返り時にシートを敷き込んでおくことで何が変わるのかを体験しました。
皆さんからは、「わ~っ」「なるほど!」「これは使いたい!」「使わなきゃ!と実感できたので、職場のみんなに伝えます!」 という嬉しい反応をいただきました♪
実際にシートを使っているという方からは、介助法に困っている事例の質問もいただき、シートの使い方や介助者の動きの工夫について一緒に検討しました。
オムツのあて方については、製品の構造や形状の意味をちゃんと理解して正しく使う必要があります。
知っているようで知らなかった、わかっているようでわかっていなかった、オムツの豆知識や使う時のちょっとしたコツをお伝えしました。
「オムツをつけてもらう体験」を通して、本人の「心地よさ」や「安心感」についても考えました。
「漏らさない」という一点に集中するあまり、本人にとって窮屈で不快なだけということになっていないだろうか。
実は、製品の「正しいつけ方」=本人の「心地よさ」でもあります。
つけてもらって「なんか、安心感がある」と感じるときは、見た目も美しかったりして。
汚物処理の作業ではなく、双方にやさしいケアにしたいですね。
3回目の11月19日は、まだ残席あります。
ご参加お待ちしています。
今年もまた、スタッフが用意してくれた笹を玄関に飾ることができました。感謝。
月遅れの七夕祭りにホームのお年寄りが託した願いごとは、「みんなが元気で過ごせますように」でした。
「いつまでも元気でいたい」と言うこともあれば、「早くお迎えが来てほしい」と手を合わせるときもあり、90年を超えて生きてきたお年寄りの胸中は複雑です。
「こんなになってしまって惨めで情けなくて生きていたくないと思っていたけど、わたしね、やっぱり、生きていたいと思ったのよ」
「もう食べたくないなんて、あなたに言ったけど、ほんとうはね、命、命よ、命。命が大事」
きりりと前向きな顔をして言うおばあさん。
久しぶりの前向きな発言に、つい乗っかって、「ひとくちでも食べてくれたら、私たちは嬉しいです」と言ってしまった私。
「そうでしょうね。そんなのあたりまえのことよ」と、即座に鋭く切り返すおばあさん。
…ごめんなさい。
おばあさんの世界に居続けるより私のリアルへ引き込むほうが楽だから、私の都合のいいように、おばあさんの話を使ってしまったのでした。
5分前のことを覚えていない、時間も場所も見当をつけられない、そんなおばあさんの心の奥深くからの語りに比べ、なんと薄っぺらな私のかかわりでありましょうか。
ときどき「これから食事はいたしません、私に食事を用意しないでください」と宣言をするおばあさんに、心をこめてご飯を作るスタッフさんたちに感謝。
おばあさんが、一日でも長く長く、その鋭い切り返しで、薄っぺらな私を叱ってくれますように。
だいたい毎月、だいたい第2土曜日にオンラインで開催している「ゆるふわ読書会」。
昨年11月から読んできた『村瀬孝生著/シンクロと自由』が3月で終了しました。だいたいは介護関係の参加者なので、本の内容に刺激され、リアルで生々しい感情を語り合うことが多かったです。
介護関係ではない方が参加してくださった時は、著者の言葉づかいや文章が醸し出す、何とも言えない温もりについて語り合いました。仕方なさの合意、ぼーっとすると見えてくる、ただの「する」…。
どうしても「介護を学ぶ」という姿勢で読んでしまっていたことに気づき、本を読む楽しさを思い出させてもらった回でした。感謝です。
最近の私にとってすごくリアルなところ、『「混乱」の仕方がその人らしい』については、熱く語ってしまいました(笑)
ゆるゆると聞いてくれて、ありがとうございました。
そして、最終回で盛り上がったのが、「たまたま」のエピソードでした。
「外出」して行方不明になったお年寄りを、近所の方が「たまたま」見つけてしまい、「たまたま」時間があったからと車で送ってきてくれたという話。
別のお年寄りの話では、見つけて送り帰してくれるご近所さんの「たまたま」に、「その場限り」が加わります。
『高い倫理観や問題意識から発動されたというよりは、見て見ぬふりができずに巻き込まれた、という感覚』
『その場限りの魅力は気楽さにある』
『「その場限りでよい」となると、時と場合によっては「見て見ぬふり」もできる』
介護を仕事とする私たちに「その場限り」の気楽さはありません。
けれど、よくよく思い出してみれば、赤の他人として「たまたま」そのお年寄りと出会ったのが始まりでありました。
そして、ぼけを深めていくお年寄りとの日常には、あえて「見て見ぬふり」をする場面も確かに存在しているのでした。
けっして気楽などではありませんが。
そんなわけで、「たまたま」をキーワードに次回の本を選びました。
中島岳志著『思いがけず利他』(ミシマ社)
『自己責任論も、共感一辺倒も、さようなら』
『意思や利害計算や合理性の「そと」で、私を動かし、喜びを循環させ、人と人とをつなぐものとは?』
都合により4月はお休みで、次回は5月13日(土)19時~21時です。
ゆるゆるとお待ちしております。
課題本を決めて一緒に読んでいくスタイルで始めた「ゆるふわ読書会」は、小休止したりオンラインに変えたりしながら3年余り。どうしても選ぶ本が偏っているような気がしてきて・・・というか、自分自身が飽きてきた(笑)というのが正直なところで・・・。
それで、2024年からリニューアルすることにしました。
2カ月に1回(偶数月)の開催で、おすすめ本を紹介しながら、日々のあれこれを語り合いたいと思います。
第1回は、2024年2月10日(土)19時~です。
本好きの方のご参加をお待ちしています♪
だいたい毎月、だいたい第2土曜日にオンラインで開催している「ゆるふわ読書会」。
昨年11月から読んできた『村瀬孝生著/シンクロと自由』が3月で終了しました。だいたいは介護関係の参加者なので、本の内容に刺激され、リアルで生々しい感情を語り合うことが多かったです。
介護関係ではない方が参加してくださった時は、著者の言葉づかいや文章が醸し出す、何とも言えない温もりについて語り合いました。仕方なさの合意、ぼーっとすると見えてくる、ただの「する」…。
どうしても「介護を学ぶ」という姿勢で読んでしまっていたことに気づき、本を読む楽しさを思い出させてもらった回でした。感謝です。
ホームの交流スペースで、介護セミナーの動画を視聴する勉強会を開きました。
「介護保険」の前とあとと、そしてこれから…。
今できることを、やりたいことを、ブレずにやっていけばいいんだなと思えたことに感謝。
勉強会のあとは、アロマ&ハーブの手作り教室で、虫よけスプレー、にゃんこ用ブラッシングスプレー、美容オイル剤、ローションを作りました。
おふくの家の新入りネコさん。
推定年齢1歳の、茶トラには珍しい女の子です。
畑やテラスで見かけるようになって、どんどん距離が縮まって、洗濯物を干しに出た私たちにじゃれつくようになり、家の中に入ってこようとするようになりました。
しぐさや表情が子猫のように幼くて、とても人なつっこいので、迷子ネコかもしれません。
市役所に問い合わせ、茶トラの届け出はないと確認し、保護することに決めました。。
捕獲器の必要はなく、ふつうに抱っこして(笑)
病院を受診して、1ヵ月の隔離期間を経て、今は、ももちゃんと一緒の部屋で仲良く暮らしています。
昨年の9月ごろからホームの庭に来ていた黒猫さんです。
今年になってから食が細くなり、口の中が出血しているようで、弱々しく鳴いて家の中に入りたそうにするようになっていました。
2月のはじめ、思い切って戸を開けたままにしておくとホントに入ってきてしまい(!)そのまま病院へ。
口内炎や歯肉炎がひどく、そのせいで食べられなくなっていたようでした。
ケージでの完全隔離1ヵ月のあと、少しずつ部屋のほうへ出る時間を増やしているところです。
久しぶりの更新です。
水仙が終わると鈴蘭が咲き、牡丹のあとは芍薬のつぼみがほころんできて、もうすぐ紫陽花の季節です。
畑でとれた、ふきのとう、うど、グリーンアスパラ、そら豆なども堪能。
今はジャガイモの花を愛でながら、収穫を楽しみに待っています。
キュウリやトマト、ピーマン、ゴーヤなど夏野菜の苗も植え付けました♪
日々是好日。
今年も残すところ数日となり、少々慌てながらの近況報告です。
食べて出して眠って身だしなみを整えて。
不安になったり嬉しかったり。
もう会えない人を想ったり新たな出会いを喜んだり。
毎日同じことのくり返しのようで、刻々と変化して二度と同じということはなく・・・。
そんな時間を、スタッフ、わんこ&にゃんこも一緒に過ごしております。
9月も後半となったある日、ホームの畑でサツマイモの収穫をしました。
ゴロゴロと、それこそ芋づる式に出てきておりまして、このところ毎日サツマイモづくしです(笑)
隣では、秋ジャガの芽がすくすく伸びているし、そのまた隣は大根を作る計画だとか。
柿の木では、たくさんの実が色づき始めました。
このたび、入居のご予約も含めて満室となりましたので、ご報告いたします。
住み慣れた家から離れるというのは、並大抵のことではありません。その気持ちを受けとめながら、共に住まう家づくりに努力してまいります。
引き続き、見学はいつでも歓迎いたしますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。