11月10日(土)・11日(日)愛媛県総合社会福祉会館で開催された「第6回えひめ福祉用具フェア」。
今年のテーマは「“持ち上げない”“抱え上げない”介護~する側もされる側ももっと楽になる新しいケア~」でした。
一般の方たちへの情報提供や啓発のほか、医療や介護にかかわる専門職むけのノーリフトケア関連のセミナーも行われました。
写真は、9月~10月の「ノーリフトケアコーディネーター養成講座ベーシック」でご一緒だった伊予市社会福祉協議会の皆さんのポスター展示発表です。
⇒ベーシック講座に関するブログ記事はコチラ
ベーシック講座修了後、職場で伝達講習会を開催したり腰痛アンケートを実施したりされた、取り組み報告の発表です。
また、在宅介護の現場にも福祉用具導入を始めておられ、利用者・家族の方たちを巻き込んだ地域ぐるみの活動が展開されつつあります。
とてもとても嬉しいことです。
とにかく、いいと思ったらすぐ動く!
決断と行動の早さ、周囲を巻き込む力がすごいです。
ほんと頼もしい皆さんです(笑)
皆さんのお話を聞いていて思ったことは、この取り組みを後押ししているのは、現場の利用者や家族の方たちの笑顔なんだなあということです。
利用者や家族の方たちが喜んでくれた、そのことがなんと言っても推進のエネルギーですね。
それをさらに、自分たち自身の働き方や健康のため、介護の仕事の希望へとつなげていきましょう!
地元の伊予市社会福祉協議会から始まったノーリフトケア導入による「働き方改革」を、地域へ広げていけるようがんばろう!
ポスター発表やセミナーでの実践発表では、「ノーリフトケアコーディネーター養成講座ベーシック」に参加した事業所の取り組み報告が行われていました。
その一つを紹介します。
写真は、私と同じグループだった「障害福祉施設しげのぶ清流園」の作業療法士さんが発表した資料からです。
「ノーリフト宣言」のポスターを作製して掲示し、利用者一人ひとりのアセスメントとケアプランを徹底的にみなおしながら、職員のみならず、利用者と家族の方々からも理解を得られるよう取り組むなど、とても丁寧に進めているのが印象的でした。
一人ひとり違う、というところを重視した内容でした。
脳性まひの方が多いという特性なのかもしれませんが。
生まれたときから何十年と身につけてきたものを変えるのは、本人も家族も大変なことだろうと思います。
(自己流で工夫してきた、ともいえるから)
私自身も、家族として反省することが多々あります。
「自分のパワーによる介助法では危険なのだ」ということを自分に納得させるには、けっこう時間がかかりました。
赤ちゃんのときから体に触れただけでも緊張が高まるので、どうやっても仕方ない、こんなもんだ、という感覚でした。
それは間違いです。
私の思い通りに動かそうとしていることが緊張を誘発しているのであり、こちら側のパワー頼みの動作緊張が相手に悪影響を及ぼしていることに気づいて、それを認めざるを得なかったとき、後悔と反省で泣けました。
知らないということは、まことに罪なことです。
情報を得て、知識を入れ替えて、動いてみて、考えて、また学んで。
そのくり返しです。
福祉用具フェア会場のあちらこちらに貼られていたポスターは、「平成29年度 愛媛県立医療技術大学地域交流センター事業 看護実践セミナー/医療・看護の腰痛対策の進め方」
●12月2日(土)14時~16時
●会場:愛媛県立医療技術大学
●講師:滋賀医科大学 准教授 垰田和史先生
「新・職場における腰痛予防対策指針」の生みの親であり、職業性の腰痛や、福祉・教育・医療現場の安全衛生管理などに関する草分けです。
介護現場の腰痛対策に本気で取り組んでもらいたい、意識を変えてもらいたい、そんなトップや管理者に勧めましょう!
詳細や申し込みは、愛媛県立医療技術大学ホームページから。