夢を託すのは自分自身だ

ひとり暮らし女性を定期訪問して、

ちょっとした用事や買い物を手伝っています。

先日、リビングの壁に貼ってある俳句に気づいて(前回はなかった)、「自作ですね!」と話題にしたら、とても喜んでくれました。

そして、「蝋梅」の文字が読めてわかったこと、

えら~く誉めてもらいました(^^)v


俳句をされることは 初めて知りました。

庭の蝋梅(ろうばい)が咲き始めたので、それを詠んだということでした。

「他人にいろいろ言われるのが嫌だから、投句はしないのよ。」と照れ隠しで言っておられましたが、

知り合いから ちょっとしたいただきものをしたことと 咲き始めた庭の蝋梅とを素直に表現されていました。

「嬉しい気持ちが伝わってきます」と 率直な感想を伝えました。

 

そんなことをきっかけに、この日は用事もそこそこに話が弾みました。

数日前に出会った人のことを例にあげながら 力説されました。

「子どもや孫に夢を託している人が ほんとにおるとは知らなんだ。

 他人に夢を託してどうなる? 夢を託すのは自分自身やろ?」


  ほんとに そのとおりです(=^・^=)

 

「年をとって弱ってきたけど、他人にすがりつきたくない。」という信念をもって暮らしておられます。

この「他人」には家族のことも含まれていて、

自分のほうから相談したり頼ったりしないということを貫いておられます。

 

「どんな最期になるかはわからないけどね。

 ここで(自宅で)独りで死にたいと願っているから、その時はよろしくね。」

そんなふうに言って カラカラと笑っている人です。

 

自灯明 法灯明 ・・・ 依頼心を捨て 自分とその信ずるものを拠りどころにして 前へ。