ときめき介護塾②開催しました

16日(金)ときめき介護塾②を開催しました。

当日の写真を撮り忘れてしまい(^_^;)

報告が遅くなりました。

今回は、「病院へ行くとしたら?」という視点で

認知症のことを考えました。

「何科に行けばよいですか?」

「良い病院を紹介してください。」とよく聞かれますが、「はい、〇〇が良いですよ」というふうには、

正直なところ言いづらいのです。


そもそも「認知症」という概念自体が最近できた(2004年)ものです。

厚労省のホームページ<認知症への取り組み>から引用すると、

  「いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために、

   さまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態」


生活するうえで支障が出ている状態・・・のことなのです。


町医者:長尾和宏さんの近著「家族よ、ボケと闘うな!」に、

わかりやすい例え話があったので紹介しました。


とぼとぼと前かがみに歩くおじいちゃんがいたとして、

 脳神経外科に行ったら 多発性脳梗塞の疑い

 神経内科に行ったら パーキンソン病の疑い

 精神科に行ったら うつ病の疑い

 老年科に行ったら レビー小体型あるいはアルツハイマー型認知症の疑い

こんなことになるかもしれない。

それぞれ得意なところから診ていくのだから、そのとおりかなと思いました。

どこに行くにしても大事なのは、

「とりあえず認知症」「とりあえず抗認知症薬」にしない ということなのです。



☆病院に行く前に 医者に何をしてほしいのかを考えましょう。

 ・診断してほしい

 ・症状の進行を止めてほしい

 ・本人を元気にしてほしい

 ・介護を楽にしてほしい

 ・本人を説得してほしい(車の運転などについて)

 ・入院や入所をさせてほしい              


  などなど 家族間で話し合って、ある程度は方針を持って行きましょう。


☆良い医者の条件は?

 ・本人が気に入ること(理由は何であれ)

 ・本人が困っていることと、家族が困っていることを区別してくれること

 ・老化によるボケと、他の原因とを区別しようとしてくれること


  ※これは完全に私見です。

   (私が親を連れてくなら・・・と考えてみた条件です。)


☆いろいろ周囲が困ってしまう行動の背景は?

 ・老いた自分に上手く折り合えない

 ・自分なりに対処しようとしている(人間関係も含めて)

 ・便秘や脱水、慢性疾患の悪化、薬の副作用など 体の不調の表現かもしれない


   心理行動面からみた認知症の3分類「葛藤型」「回帰型」「遊離型」について理解しよう

   高齢者の体調悪化の特徴を知ろう


医療にも介護にも 丸投げしないで賢くなろう!


介護塾①に続いて参加された方から寄せられた うれしい報告です。

「勉強してから、両親のことを少し客観的に見ることができるようになった。」

「母に、こんな話を聞いてきたよ、と話してあげた。」


次回は2月13日(金)13時~14時半。

周囲が困る行動について、具体的にみていきます。