主体的に学ぶということについて

5月に引き続き 介護職が行う「医療的ケア」に関する研修に行ってきました。

  介護職が行う「医療的ケア」については ⇒ 5月29日ブログ

講義でくりかえされる 「医師または看護師に報告すること!」 という言葉を聞きながら、

30年以上も前 実習先の大学病院で聞いた先輩看護師の言葉を思い出していました。

先輩は こんなことを言っていました。

「私たちが意見をもつことを医師はこう批判する。 『ミニ医者はいらない』 と。」

学生だった私も 実際にそのような医師のぼやき(?)を聞いたことがあります。

その当時の大学病院は、

医師の指示に従うだけの存在から脱しようと奮闘している先輩たちがたくさんいました。

ミニ医者になろうというのではなく 看護の専門性を追求していたのだと思います。

少なくとも私が知る限り 自ら問題意識をもち 勉強していたと思います。

厳然たるヒエラルキーから脱しようという意識があったように記憶しています。

 

 

制度の改正によって、

 「してはいけない」 → 「してもよい」 → 「しなければならない」になりそうです。

「医療的ケア」ができる介護職に自ら進んでなろうという人は どのくらいいるのだろうか。

現場の状況に問題意識をもち自ら勉強しようという人は どのくらいいるのだろうか。

 

指導する立場になるのは看護師がほとんどなのでしょう?

看護師の下の 介護福祉士の下の ・・・ 

そんなヒエラルキーを強化するような「医療的ケア」にならないようにするには、

指導する立場としてどんな姿勢が必要だろう。

指導される立場の人に何を期待するだろう。

「医療的ケア」を必要とする利用者にとって最善のこととは?

 

そんな あれこれが頭の中をぐるぐるしていました。

答えは 実践しながら見つけていくしかないです。