人にやさしい介助を学ぶ⑪

キネステティクスⓇを学習している人たちが中心となって行っている「人にやさしい介助を学ぶ」の11回目。

今回は、初参加の方が多かったこともあり、「入門コース」グループと、「アドバンスコース修了者」グループに分かれての開催となりました。

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「入門コース」には、介護職、看護職、ケアマネージャー、相談員など6名の方が参加されました。

 

職員の体の負担を減らしたい、利用者や家族の方にも教えてあげたい、自身の家族介護に役立てたい、自分も体を痛めないで長く働き続けたい、介護の質をもっとよくしたい、そんな思いを共有しながら、体験を通してキネステティクスⓇの概念を学びました。

 

「アドバンスコース修了者」グループでは、分析シートをもとにキネステティクスⓇの6つの概念を復習。

「ふかふかソファーに腰掛けている背中の丸まった小柄なおばあさんが立ち上がろうとしている」という設定で行いました。

 

なんとなくわかっているつもりのことを言語化していく過程で、6つの概念を改めて多角的に学ぶことができました。

あたりまえに見える人の動きを、自分の体で再現しながらバラバラにして分析して、言葉にしていく。

 

「困ってる場面をなんとかしたい」ということがスタートなのですが、キネステティクスⓇの概念を使ってバラバラにしていくと、「できない・できていない」(使えない・使っていない)の反対側に、実は、「こんなことができている」「こんなに使っている」がたくさんあることもわかってきます。

“介助が必要な人”の持ってる資源を再発見していくことができるのは、本当にうれしくて素晴らしいことです。

 

 

一度でもヒヤッとさせられたり事故につながったりしたら最後、できない→危ない→要支援→させない→やってあげる、という負のループに落とし込んでしまう。

しかも、介助者のパワーに頼る一方的な方法で。

そんな支援計画が、いとも簡単にできてしまう現状を変えたいと思います。

 

 

いったんバラバラにした動きを、今度は“その人の資源”を活かしながら統合して組み立てていき、改善策を作っていきます。

もちろん完璧な答えはなく、やってみなければわからないのですが、少なくとも、その人の現実に合わせた実行可能なプランになっているはずです。

 

いやあ、面白かった~♪

 

この手間ひまかけた学習を繰り返すことで、現場で応用できる力が身についていくのだなあと実感しました。

 

わざわざ香川から来てくださった谷川香代トレーナー、学習の場を継続してくれている中居真紀トレーナー、ありがとうございました。

 

ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

次回は、4月の予定です。

ベーシックコースも、春には開催の予定で調整中です。

またお会いしましょう♪