人にやさしい介助を学ぶ⑨報告

キネステティクスⓇを学ぶ仲間たちが集まって開催している「人にやさしい介助を学ぶ」では、アタマも身体もいっぱい使って活動します。

喉が渇いてお腹も空くので、水分補給と糖分補給が欠かせません。

あらゆる循環が良くなる結果、トイレ回数が増える人も。

今回のお楽しみは、メロンでした。

皆さん、なんだか満足顔です(笑)

2グループに分かれて事例の分析をしながら、キネステティクスⓇの概念を復習しました。

お疲れさまでした。

引っ張ったり持ち上げたりせず、モノのように転がしたりせず、重さを移していきながら、起き上がりを介助する。

それはつまり、相手の自然な動きを引き出しながら、お互いが心地よい動きを一緒にしているということでもあります。

介助者の手をどこに置き、どの重さをどこに移していくのか(動きの方向をどう伝えるか)。

介助する側とされる側の体験を通して、感じながら考えながら学びました。

 

脳に刻まれた知識や体験の「記憶」は、ものの見方や身体の動きの「習慣」となります。

 

「習慣」を変えるには「記憶」を書き換えていかなければなりません。

それにはアタマと身体に体験させてあげることが一番ですし、学びあえる仲間がいれば継続できます。

 

 

もしも、初めて介護や看護を学ぶときにこんな体験をすることができていたら、どんなにか素敵なことだろうと思います。

「自立支援」や「尊厳」などという理念とは裏腹に、介助する側にもされる側にも、苦痛や危険を強いている現実を見聞きするたびに凹んでしまいます。

けれども、学び続け努力を続けている人たちがいるし、「習慣」を変えることができた現場が増えているのも事実です。

がんばろう!

 

 

次回「人にやさしい介助を学ぶ⑩」は、10月28日(日)10時~12時です。

初めての方も大歓迎。

ご参加お待ちしています。