先日お話を拝聴する機会を得た『新・職場における腰痛予防対策指針の生みの親』滋賀医科大学准教授:垰田和史先生がこんなことを言われていました。
「楽しいという気持ちは、カラダも楽(らく)になる」
「カラダが楽しいと(らく)、気持ちが楽(らく)です」
医療や福祉の仕事を自ら選択する人たちは、自己犠牲の精神に満ちていることが多い。
生きていくことに何らかの困難を抱えている人のために、身を粉にして、身を削って、奮闘している。
そんな人たち(わたしたち)は、「らく」っていうことに抵抗感というか、罪悪感のようなものを抱くのかもしれない。
そんな人たちが、気持ちもカラダも「楽(らく)」であることを自ら追求するのって、実は、あんがい難しいことなのかもしれない。
垰田先生に「訪問入浴事業」で働くスタッフの仕事ぶりを見ていただき、職場環境改善についての助言をいただくという貴重な機会に同席させていただいたときのあれこれから。
スタッフの皆さんは、過酷な労働環境であることを前提に奮闘しておられるので、腰痛などについては「あまり感じなくなった」と話されていました。
先生は、訪問入浴という「アスリート」の体になっているのだろうとおっしゃいました。
その言葉に、一堂おおいに納得してしまったのでありますが(笑)
いや、笑いごとではない。
ただただ利用者のために家族のためにと頑張って「アスリート」になり得た人たちを基準にしていては、介護の未来に希望はないのです。
この稀有な「アスリート」たちが、この先も活き活きと働き続けてくれるように。
志ある「新人」が、『訪問入浴という介護の仕事』に喜びを見出してくれるように。
「気持ちもカラダも楽しい・楽(らく)」ということを追求していかなければならない。
環境改善のために努力を続けておられる事業所の姿勢に感動しました。
大きなことはできなくても、現場の知恵と工夫で改善できる余地はあるな、と確信できました。
今回の貴重な機会を設けるために尽力された皆さま、温かく勇気づけてくださった先生に感謝です。
※今日の写真は、仲良く水遊びしているニャンたち
ニャン優先なので、お風呂掃除は後回し(笑)
過去を悔やむことも未来を憂うこともなく、今あることを楽しむニャ。