親が<住み替え>を考えるとき

1人暮らしをしている母上の<住み替え>について、というご相談がありました。

同じような状況の方がおられると思います。

わたし自身も、他人事ではありません。

お許しをいただいたので、紹介いたします。

 

 

長女である相談者は、仕事をもっています。

遠方に暮らす母上がケガをしたり体調を崩したりするたびに、仕事をやりくりして通っておられました。

最近も、短期間ではありますが入院という事態に。

いよいよ1人で暮らすことに自信を持てなくなったと思われる母上から、相談者が暮らす地域への<住み替え>の話があったということでした。

 

 

いずれこのような日が来ると思ってはいたものの、現実になると、どこからどう考えていけばいいのか途方にくれてしまってのご相談でした。

 

母上にも相談者にも、「こうしたい」「こうしてもらいたい」という願いがあります。

ただ、ほんとうにそれがベストなのか、ベストなタイミングなのか、ほかに選択肢はないのか、という迷いもあります。

相談して合意して決めたつもりでも、後悔するのではないかしら・・・。

本音はどうなのかしら・・・。

互いを思いやるからこその、不安や葛藤・・・。

 

 

本人の病状や暮らしにくさの状況、家族の状況などによって、どこから考えていくか手をつけていくかは様々です。

退院や転院をせまられたりする場合もあるかもしれませんが、大事なのは、わからないからといって《専門家》に丸投げしてしまったり、焦って何もかも一気に決めてしまったりしないことです。

 

どのような選択をしていくにしろ、「お互い気が変わるかもしれない」「お互い、別の事態が勃発するかもしれない」「より良い出会いがあるかもしれない」等々、家族としては、変化も変更もOKの余裕を持って、ことにあたることです。

 

 

今回のご相談の場合は、様々な条件を合わせて考えられる選択肢は次のとおりでした。

 

①これまで築いてきた母上の《資源》や介護保険サービスを用いて、身の回りのことができる間は1人暮らしを続ける

 

②あらかじめ予測して二世帯住宅にしてある長女宅に同居し、介護保険サービスを利用しながら長女は仕事を続ける

 

③母上が提案しているとおり長女の近くで施設入居し、仕事帰りに寄ったり、休日に外出したり、長女宅に外泊したりする

 

 

②と③が、<住み替え>です。

 

ほんとうは①案がベストではないのか、と思いがちです。

相談者も、自分が遠距離介護度を上げるか、一時的にでも実家に移るか、というところで迷っておられました。

ほんとうは、本人もそう願っているのではないか。

本人のために、娘としてそうすべきではないのか。

 

これは、本人に聞いてみなければわかりません。

しかし、詳しくお話を伺っていると、母上の言う③案もありと思われました。

本人も家族も、どのように暮らしてきたか、これからどう暮らしていきたいか。

何を大切にしたいかは、人それぞれです。

何をおいても自宅が一番、というわけでは決してありません。

 

 

母上の言う③案を選択肢に入れるためには、相談者自身が、自分の地域の資源を知るところから始めなければなりません。

まずは、制度上どのような<施設>があるかというお勉強から。

諸条件を考慮して施設形態を選び、空室(または待ち)状況も含めて絞り込みました。

 

そして・・・百聞は一見にしかず!

候補にあげた施設を、アポなし突撃訪問してまいりました。

施設を見るのが初めてという相談者さんの第一印象というのは、貴重な情報ですね。

その報告は次回に(^^)