第29回ときめきセミナーのお知らせです。
9月と10月は、同じ本を一緒に読んで語り合う会として開催します。取り上げるのは、「老人介護 じいさん・ばあさんの愛しかた」(三好春樹著・新潮文庫)。このブログでも、一度紹介したことのある本です。「あとがき」は、なんと哲学者の鷲田清一氏なのです。介護を哲学する本!?
⇒チラシはコチラ
介護保険制度が始まって10数年。
「2025年問題」「認知症700万人」「介護離職」「介護殺人」・・・
“老い”は、もはや寿ぐことではなくなりました。
「たいへんだ!たいへんだ!」のキャンペーンで、お金と人手の大問題扱いです。
老人介護の現場も、効率よく業務をこなしながら、
リハビリや行事をやって成果を出すことが求められています。
利用者獲得のため、一般の職員にも“営業”の役割が求められるほど。
老人も介護職も、時間に追い立てられ続けています。
なだらかな山を下りるように、ゆったりと川を下るように、
自然の経過の中で“老い”と付き合っていけたなら、
「いろいろ不自由はあるけれど、私の人生まあまあこれでよかったな」
そんな穏やかな気持ちで最終ステージを過ごすこともできるのではないでしょうか。
「老人介護 じいさん・ばあさんの愛しかた」は、一般の人に向けて書かれた本です。
老人と介護職のエピソードが満載で、読みやすい本です。
真摯なまなざしで、老いと向き合う人たちのことが語られています。
「そもそも介護を仕事でやるってどういうこと?」という原点をみつめるために。
親や自分の老いと向き合い、楽しく付き合っていくために。
あまり本を読まないという人も、仲間がいれば、楽しく本の世界を味わうことができるかも。
一緒に読んで、語り合いましょう。