今治市内で開催された「愛媛“て・あーて塾”」。
諸般の事情で一部だけの参加でしたが、あらためて『手あて』の原点を問い直し、『手わざ』に集中した一日となりました。愛媛初だそうで、開催に尽力された皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。
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日本フットケア協会代表:室谷良子氏の講義は、古くから伝わる手わざと思想をベースに、最新の研究や数多くの事例紹介もあって濃密でした。
自分の爪で「血流が良くなる爪切り」も実習しました。
← いただいたのは「つめスムーサー」(やすり)、
ローション、 落花生。
落花生は、寝たきりの方や床ずれができている方の足の指にはさみます。
血管圧を下げ、血流を良くし、しかも蒸れないという優れものだそうです。
他にも、綿棒や耳かきやタオルといった、身近にあるものを使った『手わざ』を教えていただきました。
教わったとおりにしてみると、自分の爪が相当ゆがんでいるのがわかりました(^_^;)
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爪の表面を綿棒でマッサージする、『手わざ』の極意のひとつは「3グラム」。
鳥の羽で触れるくらいに・・・(^_^;)
ふだん、いかに無頓着に人のからだに触れているかを痛感させられました。
人のからだの生理的な機能や本来もっている自然治癒力を回復させる、それを手助けするという考え方。
週1回 綿棒で15分ずつケアした方の足の変化などなど、
事例の紹介のたびに参加者から感動のため息がおきていました。
切らずに、3か月、6か月かけて回復していく足・・・この方たちの表情の変化も目に浮かぶようでした。
拙速に効果や成果を求めて、人のからだ(こころも)を傷つけているかもしれない医療や介護。
「安全」とか「サービス提供」とかの名のもとに管理され、
本来もっている適応力や「No」という権利を奪われているかもしれないお年寄りの顔を思い浮かべていました。
そうしてあらためて、「ケアする人をケアする」に目を向けた一日でもありました。
ありがとうございました。