伝える言葉を持つ

介護老人保健施設「鶴舞乃城」の高口光子さんの

研修「プロのターミナルケア」を受講しました。

「ターミナルケア(看取り)」は突然始まるわけではなくて、日頃のケアの積み重ねの先にあります。

お年寄りの「あたりまえに生きる」を支援するケアが「生活の場の」ターミナルケアなのです。

「あたりまえに生きる」「その人らしく生き抜く」、

そのことを支える場をどう作るのか、

人材育成をどうするのか。

お金をもらって介護をするとはどういうことなのか、

そこのところを徹底的に教育しなければならない。

そのためには・・・?

対人援助職を“育成する”とはどういうことか、

そのあるべき姿を示してもらった気がします。

「相手がわかるように伝えなければ」

「言葉にして伝えなければ」

ということを何度もおっしゃっていました。

かつての自分にはその努力が足りなかった、

「言葉」を持ってなかった、と改めて思ったことです。

 

目の前にいる固有名詞を持ったお年よりのことを、気にかけて心配することができる人。

偶然出会ったひとりのお年寄りのために、勉強して考えて行動することができる人。

 

そんな「介護のプロ」を育てるということは、

『わたし』が確立していて(自立・自律)、『わたし』自身への内なる問いができる人を育てるということ。