「排除なき社会」へ

本日の愛媛新聞記事より。

エッセイスト末井昭さんが、『「べてるの家」に学ぶ』として文章を寄せている。

“右上がり社会”にしがみつくことをやめよう

排除なき社会 心豊かな社会を と。

『社会が右上がりを目指すことは、能力のない人を排除することだ。それが、人々の心がすさんでいく元凶ではないだろうか。』

 

 

末井昭さんは、「自殺」という本で講談社エッセイ賞を受賞されている。

母親がダイナマイト心中したことでも知られている。

  ⇒本についてのインタビュー記事はコチラ


末井さんは、今年の夏「「浦河べてるの家」主催の「べてるまつり」に参加されたそうです。

そこで感じた解放感について、『それは、そこに「排除」がないからだ。』 と述べておられます。

「べてるの家」は、精神疾患をもつ人たちの「当事者研究」で知られています。

自分の病名を自分でつける 自分を苦しめる妄想や幻覚に名前をつける・・・。

 病気を治すという努力を強いられることがないのです。

 

先月 NHKのETV特集で「札幌なかまの杜クリニック」がとりあげられていて、

クリニックに通うメンバーさんたちが「べてるまつり」に参加する様子が紹介されていました。

 

  ⇒ETV特集「生きづらさに向き合って」11月15日放送

     ・・・ホームページを見てみたら再放送は22日に終わっていました。

12月4日から10日は「人権週間」だということで、いろいろな催しが行われていますね。

自立生活チャレンジ中の長男(脳性まひ)は、「JDF10周年記念全国フォーラム」に参加しています。

彼がまだ小さかったころ、“偉い人”からの指導で、障害児教育の先生の講演会に行かされました。

そこでその先生が障害児について言った「育ちそこない」という言葉。

毎年 この時期になると思い出す言葉です。

今も 私のいろいろな活動の原動力なのです。

名前は忘れたけれど、そのときの光景は焼きついています。

さすがに こんなことをおおっぴらに発言する人は減っただろうけれど、

いろいろ制度の面で改善された点もあるだろうけれど、

「排除なき社会」は まだまだ遠いような気もします。

    新聞記事はコチラから ↓ ↓ ↓

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「排除なき社会 心豊かに」 愛媛新聞2014.12.4.jpeg.jpg
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