「積極的平和」という言葉

今朝の愛媛新聞からです。

県保険医協会会長の「声」が掲載されていました。

協会は安倍首相や県選出国会議員に向けて、

「集団的自衛権の行使を断じて許さない」との声明を

送ったそうです。

記事の中で言及されている「積極的平和」という言葉。

私自身 間違って理解していたので、

認識を改めることができ良かったです。

安倍首相は集団的自衛権の行使に関して「積極的平和主義」を掲げていますが、

ノルウェーの政治学者ヨハン・ガルトゥング博士が提起する「積極的平和」は

根本的に違う意味であるということが述べられています。

ガルトゥング博士は 戦争のない状態を「消極的平和」、

戦争など直接的な暴力だけでなく 貧困や差別などの構造的な暴力もない状態を「積極的平和」としています。

 

同じ言葉なのに 向いている方向が 見つめているものが まったく違うのですね。

くれぐれも言葉のマジックに惑わされないように。

 

博士が2011年9月に立命館大学で行ったワークショップの記録を見つけました。

外から見て日本はどう見えるか 平和とは何か 憲法9条と自衛隊について。

分量が多いのですが とてもわかりやすかったですので 関心のある方はぜひ。

「まとめと提言」の章から一部引用します。

 

 『もしある国で変化が必要であっても、

 その基本的な仕事はその国のピープル自身が行わなければならない、ということだ。』

 

 『もし国家間の平和が作られなければならないとしても、

  それはそれを構成する諸国民自身の主導で行われなければならない、ということである。』
 

私たち自身が選択したことになる ということをよくよく考えていなければならないと思いました。

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