すき間をうめる

要介護認定(介護が必要な度合を要支援1~要介護5までの7段階に分けて決める)には、

有効期限があります(だいたい6か月~1年が多い)。

認定を受けた人は 有効期限が切れる前に

「医師の意見書」と「訪問調査」での更新申請を繰り返すことになります。

先月 実家の父親が その更新申請を行いました。

初めて申請をしたときは、

腰や足の痛みで落ち込んでいる状態でした。

新聞も読まず テレビも見ず 引きこもっていました。

今は・・・一人で外出するくらい 以前の元気をとりもどしました。

そんな状況なので 本人も周囲の者も「非該当」になると思っていました。

介護保険でレンタルしている段差解消のためのステップは、

代替できるものを私が購入するつもりでおりました。

 

ところが・・・予想に反して「要支援1」で継続されました。

何がどうなっているんだろう・・・なんだかフクザツな気持ちでした。

 

最近は 認定を受けること自体が厳しくなっていると聞いています。

認知症ではないし 配偶者が同居しているし 一人で外出しているし・・・。

これまで使ったサービスは 住宅改修と福祉用具だけだし・・・。

てっきり 認定から外れると思っていました。

ケアマネージャーも そんな予想をしていました。

 

フクザツだったのには もうひとつ理由があります。

 

最近 ホームヘルプで訪問したのは 80歳を過ぎた一人暮らしの女性。

要介護認定の申請をしましたが 「非該当」でした。

本人によると 身の回りのことが自分でできるから ということらしいです。

確かに とてもしっかりとしておられ 身ぎれいに簡素に暮らしておられました。

「すぐに忘れてしまうから」と 小さなノートを手元に置いてメモしておられました。

でも 電話での会話では細かいやりとりができず 体調の悪い日もたびたびあって、

県外に住む家族からおふくへ相談があり、

定期的に安否確認を兼ねた訪問をすることになりました。

先日は 体調を崩して通院が必要になったので付き添いをしました。

 

なぜ 1人暮らしで 不安がいっぱいで眠れなくて 気分も塞ぎ込みがちな、

近くに頼れる身内もいない人が「非該当」なのだろう。

 

自治体が運営している「元気な高齢者のためのサロン」にはつないでくれたようで、

月に2~3回 サロンの前日に電話がかかってきて 送迎をしてくれるそうです。

お昼を食べて お風呂に入って 同年代の人と話をして、

「行ってみたら楽しかった」そうで それは良かったのですが、

「体調が悪いから」と本人が断れば それまでです。

とぎれとぎれではなく 暮らしに沿った継続的な支援の方法はないものでしょうか。

 

ちょっとしたささいなことですが すき間を埋めたいと思います。