こころしてふれる(6)

午後から雪になりそうという予報の出ていた寒い寒い日。

おふくのすぐそばにあるスーパーへ買い物に行く途中だという女性が、

シルバーカーを押しながら訪ねてこられました。

数日前に 「ここはどんなところですか?」と声をかけてくださって、

リーフレットを渡していた方でした。

ふらっと立ち寄って話して行かれる方に こちらから連絡先などを聞くことはしていないのですが、

この方は 自分から名前と住所を書いて 置いていかれていました。

 

子どもの頃のこと ご両親のこと 戦中戦後のこと 孫のこと・・・。

問わず語りの80年は、

「もしあの時〇〇でなかったら、今どうなっていたかしら」という物語のように思えました。

今現在の暮らしの話題は あまり出てこなかったように思いました。

話したいことを 話したいように 安心して話してもらえるようにこころがけましたが、

ほんとうは何を求めて来られたのか、

コロコロと笑いながら 過去のことを話す表情が印象的でした。

こんな所でよろしければ また ふらっと話をしに来てください。