次のステップへ

ある施設で働いている介護職の方がおふくに来られ、

職場のこと ご自身のキャリアのこと たくさん話していかれました。

職場の人間関係などの悩みはつきませんが、

今回のテーマは 「次のステップへ」 だったように思います。

その方は 上司から『介護福祉士』の資格取得をすすめられたとのこと。

制度の改正が相次いでいますから、

職場にとっても本人にとっても 「今がチャンス」 ということのようです。

 

チャレンジ『しない』『できない』理由は いくつでも並べることができるけれど、

チャレンジする理由となると 案外出てこないものです。

視点を変えて 『勉強する必要性』 について考えてみると、

「〇〇さんのためにもっと良いケアができないものか」 という具体的な課題が見えてきて、

勉強する動機がはっきりしてきます。

 

お世話好きで優しい人柄が頼りの 見よう見まねの経験に基づくケアは、

チームケアにはなりにくいし ちょっとしたことで『負の連鎖』を招く危険があると思います。

 

「とにかく認知症について勉強を始めよう。資格をとるかどうかはそれから考えよう。」

その方は そんな言葉を残して帰られました。

自分がしていることを 適切な言葉で表現できるようになるために、

新人さんに ちゃんと伝えることができるようになるために、

自分の仕事の支えになることを勉強してもらいたいと思いました。