今朝の新聞に「高揚する東京の街 東北もう忘れたか」と題する
日本文学者ドナルド・キーンさんのインタビュー記事が掲載されていました。
1922年生まれ(91歳)のキーンさんは、
日本語の通訳士官として太平洋戦争を経験。
東日本大震災後の2012年に日本国籍を取得しています。
東京オリンピック招致や憲法改正について 記事から一部を抜粋します。
「本来のオリンピック精神からかけ離れ、極端に多額のお金を使って人々をびっくりさせるイベントになっています。どうしても日本でやりたいなら、東北でやればいい。東北なら意味があるでしょう」
「ボーナスが上がったと喜ぶ人や、高級時計が飛ぶように売れていると報じるテレビを見ながら非常に心配になりました。景気が良くなっていく裏側で、憲法を変えよう、原発を進めようという動きがあります」
「被災地ではまだ仮設住宅で生活している人がいます。仕事場のない人が大勢います。東北の人口がどんどん減っている。その一方で東京の街は明るい。みなさん、東北を忘れているのではないでしょうか」
この記事を読みながら 愛媛・伊方原発再稼働に関する最近の報道を思い起こしていました。
再稼働反対か賛成かという議論は、
安全性や核のゴミについてだけでなく 『経済』『雇用』『地元振興』などがからんで分かりにくい。
電気を消費しているものとして 同時代を生きるものとして 無関心でいてはならないと思います。
おりしも 東京都知事選への立候補表明に関する報道がなされており、
沖縄の名護市長選の投開票は19日に行われます。
キーンさんが憲法改正について述べている記事は他にも⇒ コチラ