ノーリフトケアⓇコーディネーター・ベーシック講座報告

日本ノーリフト協会の「ノーリフトケアⓇコーディネーター・ベーシック養成講座」が愛媛県伊予市で開催され、介護・福祉や医療で働く30名の方たちが修了されました。

愛媛で2回目となる今回は、愛媛在住のノーリフトケアⓇコーディネーターが中心となって企画運営。

 ⇒昨年のベーシック講座についてはコチラ

また、「ベーシック養成講座」に向けて、東・中・南予地区で「無料プレセミナー」も計5回開催。ノーリフトケアⓇコーディネーターが、自身の地域で会場から企業協力、人集めまで行うなかで、地域の事業所や人とつながっていくことができました。

「無料プレセミナー」「ベーシック養成講座」開催にお力添えいただいた皆さまに、深く感謝申し上げます。

 

わたし自身は、今年の5月~7月に高知で開催された「ノーリフトケアⓇコーディネーター・アドバンス」を修了し、日本ノーリフト協会に「ノーリフトケアⓇコーディネーター」登録を行いました。

 ⇒アドバンス講座についてはコチラ

 

今回の「ベーシック養成講座」開催には運営事務局として参加し、「無料プレセミナー」では講師も経験。

介護・福祉、医療で働く人たちと楽しく充実した時間をすごすことができ、貴重な学びの経験となりました。

ありがとうございました。

 

 

活動を通して、『持ち上げない・抱え上げない看護や介護』への関心の高さを実感すると同時に、まだまだ現場に『情報』が足りていないことも痛感しました。

 

 

「人が足りない」「募集しても来ない、来てもやめていく」「研修に人を出す余裕も無い」「タイヘンタイヘン」、という声はたくさん聞くけれど、実際に困っていたり悩んでいたりする現場の職員のために何かをやろうという声は少ない。

 

 

今いる職員が安心・安全に仕事ができる環境を作らずして『質の高いケア』は実践できない。

そして、そこに本気で取り組まなければ、新たな人材は確保できない。

 

 

経営管理側の意識改革が進まなければ、現状を変えることは難しいのかもしれない。

職員の『労働安全衛生』と『ケアの質』をつなげて考え、本気で変えられるところが残っていくに違いない。

 

 

一方で、「現場も黙っていてはいけない」と改めて思いました。

『ノーリフトケアⓇ』をキーワードに、現場からアクションを起こそう。

すでに行動を起こしている人もいるのだから、つながることができればいいのでは?

 

 

日本ノーリフト協会の《設立趣旨》のなかに、次のような言葉があります。

 

ケアのプロとして、腰痛を対処療法でなく、予防対策として実施する知識や戦略をもつことによって、 今までのケアも見直すきっかけを作れるようになること、そして、1人で完璧にしようと抱え込むのではなく、 ケアを受ける側の自立をサポートするために、自分の周りにある資源(人・物・環境あるいは制度など)を多いに活用できるケア提供者になることを目指しています。

(協会ホームページより)

 

 

「ケアのプロとしての自覚と戦略をもつこと」を意識して、これからも学び続け、活動してまいります。

現場の人たちと一緒に、楽しみながら。