素朴な疑問の答えにつまる

12月17日に開催した「DVDを観る会」の報告です。

DVDは、「て・あーてと福祉用具を活用した ある地方病院の取り組み」です。

 ⇒過去記事「実践記録映像のチカラ」はコチラ

 

愛媛県今治市の美須賀病院が取り組んだ実践記録で、「患者の治る力を引き出す て・あーて」「福祉用具を活用し仲間が辞めない職場づくり」「患者の生きる力を引き出す 実践例」の3巻からなっています。

 

今回の「観る会」は、「第6回えひめ福祉用具フェアセミナー」(11月11日)で、美須賀病院による「病院で実践するノーリフトケア」の発表を聴講された方たちからのリクエストです。

呼びかけたところ、伊予市の介護関係者も参加してくださいました。

 

ありがとうございました。

 

 

現場で指導する立場の方は、登場する重見総師長さんや病院スタッフさんたちのコメントを熱心にメモしていました。

率直で飾らない姿勢、実践者だからこその説得力。

現場で奮闘する人にとっては、ひとつも聞き漏らしたくない言葉たちですね。

 

 

参加者のなかに、今年、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級講習)を受講したばかりの方がおられました。

 

「研修のなかで、こんなことは何も教わりませんでした」という、衝撃的だけれど当然の感想が・・・。

そして、「なぜ最初の研修で教えないのですか?」という、しごくまっとうで素朴な質問が・・・。

 

 

DVDの中で、川島先生(日本赤十字看護大学名誉教授)も言っておられました。

「看護教育課程では教えていない」

「て・あーてを病院で実践した話は聞かない」と。

 

 

「なぜ?」という素朴な疑問にストレートに答えることはできなかったのだけれど、全国でノーリフトケアへの取り組みが進んでいることや、愛媛でも始動していることを伝えました。

おふくでも、「人にやさしい介助」を学ぶ活動を続けています。

 

上から一気に変えることは難しいが、自分たちで学びあって自分たちが変わっていくことはできます。

好きな仕事を、楽しく楽(らく)に長く続けていくために!

 ⇒過去記事「楽しいことは楽(らく)なこと」はコチラ

 

※写真は、定期訪問しているお宅の庭で咲き始めた侘助(わびすけ)です。

 お許しを得て撮りました。

 冬の庭で、たおやかに清清しい和の花です。

 

 ほかにも、山茶花(さざんか)や石蕗(つわぶき)も美しく咲いていました。

 冬の庭には、和の花が似合います。