「思いやりと敬意に満ちた」かかわりのために

8月25日は、キネステティクス®ベーシックコースの最終日。「7つの基本体位」や、「環境」が及ぼす影響などについて学習しました。

写真は、「水を飲む」という活動をキネステティクス®の概念を総動員して分析しているところです。

自分の体験を通して理解する学習をくりかえしながら、相手にも自分にもやさしい介助について考えます。

「安全」や「効率」という名の下で、相手の意思や能力を「ないもの」として介助していないか…。

たくさんの気づきを築いてベーシックコースが修了し、また仲間が増えました♪ ありがとうございました。

キネステティクス®ベーシックコースのテキストには、「このワークブックを、思いやりと敬意に満ちた人とのかかわりのために捧げます」とあります。

また、キネステティクス®のミッションの一つとして、「生きていくための活動をより楽にするために、動きの感覚的な影響を認識し使います」と掲げられています。

 

五感やキネステティク感覚を使って自分の「動き」を認識できるようになってくると、介助を必要としている人の「動き」への気づきが研ぎ澄まされていくんですよね。

体験して実感を積み重ねていくと、どんどん楽しくなって、もっともっと深めたくなっていくこと間違いなし!

 

 

「生きていくための活動」には、食べる、排泄する、着替える、入浴する、移動する、などがあります。

言葉や身体を通して他者と交わすコミュニケーションもそうですし、呼吸することも含まれます。

この「生きていく活動」が、何らかの理由で不自由だったり困難だったり苦痛を伴ったりする人に関わるのが、介護の仕事です。

 

生きている人間の身体に触れることや、困難を抱える人とのコミュニケーションについて、なんの知識も技術も「思い」もないままに「介護サービス」を担う人が増え続けている気がしてなりません。

誰でも就ける職になって、誰でもこなせる業務が幅を広げてしまい、「思いやりと敬意に満ちた人とのかかわり」は肩身が狭く、居心地悪くなるばかり・・・。

 

 

いっぽうで、現場で奮闘を続ける人との出会いも次々あって、勇気凛々、背中を押され続けてもいます。

 

介護の現場が介護を仕事とする人への「敬意」に満ちたものになるように。

少しずつ仲間を増やしながら、また明日からも頑張ろー!

 

 

※キネステティクス®に関心ある方のご参加をお待ちしています

 人にやさしい介助を学ぶ⑬ 9月15日(日)10時~12時 

 

※ベーシックコースを修了した方は、ぜひ次のステップへ

 キネステティクス®アドバンスコース 10月12日・13日、11月2日