映画「おみおくりの作法」

昨日に続いて「死」の話になりますが、映画「おみおくりの作法」を観ました。wowowで放送されたのを録画して、やっと観ることができました。

ひとりで亡くなっていった人の葬儀を行うという仕事をしている、ロンドンのある民生係のお話。

写真をさがし、葬儀で流す音楽を選び、心をこめて弔辞を書く。家族をさがす努力もおしまない。

そんな誠実な仕事をしている彼が、人員整理で解雇されることになり・・・。 公式サイトはコチラ

いとも簡単に解雇を告げる上司は、

送る人がいない「孤独死」に葬儀は不要、無駄な経費だと言います。

潔癖症っぽくて、食事も服装も日課も自分のスタイルがきっちり決まっている主人公なのだけれど、

最後の仕事となる「孤独死」の人との出逢いをきかっけに少しずつ変化していくのでした。

 

にゃんこが出てくるエピソードも。

ほとんど表情を動かさない主人公が、わんこにふっと微笑みかけるシーンも良かったな。

静かに静かに流れていく物語に、人が生きていく悲しみも可笑しみもそっと込められている。

イギリス映画、やっぱり好きだなあ。

原題は「Still Life」で、「静かな人生」とか「いまも続く生」とかの意味が込められているとか。

『はかない生の価値を深くかみしめる』 まさにそんな物語でした。

 

 ※写真は、昨年末、遠距離介護の相談に来られていた方にいただいたチューリップです。

  球根を植えるのが遅かったので心配していたのだけれど、

  やっと葉っぱが出てきました。果たして、花は咲くのか!

  咲いてほしいなあ。