人にやさしい街づくり

「認知症にならないための」セミナーではなくて、

正しく知って支えあう「やさしい街づくり」のセミナー講師という仕事をいただきました。

介護事業所が地域住民の方たちに呼びかけて、日曜日の施設を開放して行われました。

町内会長のご理解とご協力を得られたのは、開設以来の地域交流の賜物ですね。

職員さんも一緒に参加されていました。

老いるということ・認知症の人に起きていること・どんな支えが必要かなど、お伝えしました。

地域住民の方たちが50人以上参加され、熱心に耳を傾けてくださいました。

じゃんけん体操なんかにも、皆さんノリノリで参加(^.^)

ちょっと意地悪をして、認知症の人の気持ちを少し感じてもらったりもしました。

 

いろんなことがわからなくなったり できなくなったりしていることを 本人はわかっていて

混乱して 恥ずかしかったり 情けなかったり 受け入れがたく思っていること。

その“正常な反応”として、取り繕ったり 怒ったり 塞ぎ込んだりすること。

 

「認知症にならないため」ではなく 「できるだけ健康で長生きできるように」と言い換えて

バランスのよい食事をして 適度に体を動かして 誰かの役にたっていると思えること

そして「美味しいねえ」と言い合える人がいること 一緒に笑ったり泣いたりできる人がいること

そんな話もしてみました。

セミナーのあと ひとりの女性が声をかけてくれました。

誰にもやがて必ずお迎えが来る そういうことをはっきり言ってくれて良かったよ。気に入った!

そんな嬉しい感想をいただきました。

 

介護事業所を拠点に やさしい街づくりに取り組もうとしている 素敵な地域に出会いました。

ありがとうございました。