高齢者の「うつ」

今朝の愛媛新聞に、

「アルツハイマー型認知症とうつ病の違い」という

表が載っていました。

こんなにはっきりしてたらいいのになあ

・・・とも思いますが、

理解する助けになるので紹介します。

高齢者の場合、認知症とうつ病を間違えて診断されてしまう可能性が高いのです。

ちょうど昨日 実家の父の不安や焦燥感についてふれたところでした。

父の場合は80歳になるまで持病もなく 今年の定期健康診断でも全く異常なしという身体です。

昨年 腰痛で一時的に歩行が困難になったことをきっかけに、

「このまま歩けなくなるのでは」という強い不安と焦燥感から抑うつ的になり、「物忘れ」という症状が出ました。

その当時 「わからない」 というのが口癖でした。

心療内科を受診して抗不安薬を服用し 数カ月で薬は不要になりました。


今回も 体の症状をきっかけに強い不安と焦燥感を覚えたようで、

「顎がかくかくする」というだけで好きなテレビ番組も見なくなり、

「しんどい」という発言を繰り返していたようです。

父の場合は ちょっとした不具合であっても要注意だとわかりました。

これから確実に 身体機能の下り坂は加速するので大変です(^_^;)


ちなみに 表の「認知症」のほうに記載されている内容は、

あくまで加齢による“ぼけ”の場合でしょう。

しかし加齢による“ぼけ”も 周囲の初期対応によって抑うつ的になることだってあります。

いずれにしても 慎重で ぬくもりのある対応をお願いしたいものです。


同時に掲載されていた「もの忘れ検診問診票」。


10項目の内 3つ以上あてはまれば認知症の疑いがあるとのことでした。


「早期診断」「早期治療」がすすめられていますが、

早期受診→早期診断→早期絶望とならないように

すこ~し ゆるい理解と対応をしてほしいと思います。