福祉とビジネスモデル

「介護保険入門講座」参加者の皆さまからの質問のひとつに、

「事業所の不正を監視しているのはどこか」 というものがありました。

ときおり「事業所指定取り消し」という報道を目にするからです。

監査や指導を行うのは 介護保険事業所の指定をした県や市です。

介護報酬の不正に関するNHK大阪の番組が動画サイトにアップされていました。

参加者の皆さまの関心も高かった「サービス付き高齢者住宅」が舞台で、

「サ高住」のビジネスモデルが紹介されていました。

「サ高住」そのものは国土交通省管轄の「住宅」です。

生活保護費受給者の生存権を保障するという名目で、

自治体職員が居室に入って 入居者本人に聞き取り調査していました。

通常は 居室に入ってまでは聞き取りをしないそうです。

 

調査して不正をただすのか・・・と思いきや、

厳しくしてしまうと 高齢者の住まいを奪うこと(利用者の不利益)につながりかねない ということで、

現場に介入してチェックすることで事業者の気づきを促す というような話でした。

〇〇市は厳しい・・・という噂がたって参入する事業者が減っても困るし みたいな (^_^;)

なかなか 興味深い展開の番組でした。

もやもやしたまま終わってしまいましたが、

こんなに具体的に取り上げたのはすごい と思いました。

 

しかし しかし そこには生身の人間が暮らしているし、

ケアマネージャーや介護職が お金をもらって働いて暮らしている。

福祉とビジネスモデルって 同じ土俵で語られていいのか・・・疑問です。