『豊かさ』という視点

昨日 「障がい者生活支援センターぐっどらいふ」主催のヘルパー研修があり、

障がい当事者の家族という関係で参加させていただきました。

講師は、自立生活運動のリーダーとして活動してこられた近藤秀夫さん&樋口恵子さんご夫妻。

50年前の東京パラリンピックに出場したという 現在78歳の近藤さん。

樋口さんは、アメリカで自立生活運動の研修を受け、町田市の市議会議員も努めました。

お二人のプロフィールには、「日本で初めての・・・」という言葉がたくさん。

長年連れ添ったパートナーならではの 絶妙な掛け合いで場を和ませておられました。

 

近藤さんは、“援助する人”と“援助を必要とする人”とで成り立つヘルパーという仕事について、

「他人の家の米びつの中まで覗く仕事」と表現しました。

 

だからこそ 「援助者としての姿勢」と「仕事上の誠実性」が問われる。

 

また、ヘルパーには「豊かさ」という視点を持って仕事をしてほしい・・・とも。

 

指示されたことを 指示されたとおりにやって終わるのは仕事ではない。

“援助を必要とする人”の人生を 豊かに深める という関わりをしてこそ仕事である、と。

 

そのためには、ヘルパー自身が豊かに生きていることが必要ですね。

そんなヘルパーさんがいたらいいなあ。

 

いや ちがう。

 

“援助する人”と“援助を必要とする人”として出会った二人の関係が、

いっしょに過ごす時間の中で 豊かに深まっていったら素敵です。